マイコプラズマ肺炎の薬とは?


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マイコプラズマ肺炎:発症体験談 
マイコプラズマ肺炎:入院体験談

マイコプラズマ肺炎の症状
マイコプラズマ肺炎のお薬とは?

子どもの入院事前準備をしよう
(写真付き実録)



目次

ジスロマックについて
アジスロマイシン(ジスロマックのジェネリックについて
薬耐性のあるマイコプラズマ肺炎について


ジスロマックについて

マイコプラズマによく効くといわれるお薬。「ジスロマック」。この「ジスロマック」というお薬は、かなぁ~りまずいらしいです。

親は飲んだこと無いから、その苦みの程度は分かりませんが…。
でも、我が子にこの薬を飲ませるのは一苦労。
うちでは、いつも、”濃い”アイスクリーム。
これに混ぜると、「冷たさ」と「あまさ」で舌の感覚が鈍って、お薬の味が分からなくなるようです。
安いアイスだとだめなんだよなぁ。これが! うう。味がさっぱりしすぎているのかな。
ハーゲンダッツなど、ちょっとお高めの濃いアイスが良いようです…。


お薬を混ぜるポイントは、
あまり大量にアイスを混ぜない
分量が難しいですが、スプーン2口分くらいかなぁ。
薬の味をわからなくするために、大量にアイスを混ぜてしまいたくなりますが、結局こどもは全部のアイスを食べきれないということが多いです。いくらアイスに混ぜてあって、薬っぽい味があまりしないといっても、やっぱり「薬くさい」のは確かだと思いますから、大量には食べられないのかも。
さくさくっと混ぜる
練ってはだめです。
アイスに、じわーっと薬が溶けて、本当に薬臭いアイスになります。
溶けていないアイスのつぶ(?)のあいだあいだに、薬の粉があるという感じがいいみたい。


お熱があるときなどは、冷たいアイスならば食べられるお子さんもおおいですしね。
うちでは、冬場でも1つは必ず冷凍庫に常備してあります。

お薬を混ぜて飲ませる為のゼリーも売っています。
もしもお薬との相性がよいようであれば(これは子どもの味覚にもよりますから何とも言えませんが…)、そういうものも用意しておくと安心ですよね。

なおっぺの別サイトでも「お薬の上手な飲ませかた」について書いています。


アジスロマイシン(ジスロマックのジェネリック)について

子どもが風邪をひいたとき、困るのが「薬を飲んでくれないこと」というママも多いと思います。
下の子や上の子がいて、その子たちのお世話もしなくてはいけないと、「お薬、さっさと飲んでよー」と思ってしまうこともしばしば…。

でね。
話は変わりますが、「ジェネリック薬品」というものはご存じでしょうか?
先に作られていた(いわばオリジナルな)薬品の製法を元に、安く作られている薬品のことです。

医療費が国の財政を逼迫する昨今、ジェネリック薬品は諸処で話題になっていますよね。

それでですね!
あの、苦くてまずいという「ジスロマック細粒」にも、ジェネリック薬品が出ました。
普通に安くなっただけだったら、そこまで特筆すべきことではないのかもしれません。
でもね。

味が違う!

もちろん、お薬ですので、全く苦くないというわけではない。
でも、「甘み」を加えてあるようなんです。

病気の時は、ただでさえ、子供は我が儘になり、そして薬を頑張って飲む体力も落ちています。
そんなとき、苦い薬を「飲まないと良くならないのよ!」などと怒りながら投薬するなんて、ママだっていやですものね。
少しでも「あ、ちょっとまえのお薬よりも飲みやすいかも」と子どもが思ってくれればしめたものです!

もしもマイコプラズマなどになり、ジスロマック細粒が処方された場合、ぜひ、薬局にて、「ジェネリック薬品のアジスロマイシン細粒というものは置いてありますか?」と聞いてみて下さい。もしかしたら置いてある薬局もあるかもしれません。

薬剤師さんに、「味」「効能」について、ぜひ尋ねてみて下さい!

ちなみに、薬局で説明してもらったところによると、アジスロマイシン細粒は、

・バニラアイス
・チョコアイス
・コンデンスミルク
・メイプルシロップ

に混ぜるのが相性がよいそうです。
反対に、酸味のある飲食物とは相性がよくないみたい。

ジェネリック薬品は置いてある薬局、置いていない薬局がありますので、あらかじめ、何件か、薬局に聞いておくのもよいかもしれませんね。

※これは一個人のママの体験談です。詳しい判断、正確な判断は医師に仰いでくださいませ。



ジスロマック(マクロライド系)に耐性のあるマイコプラズマ肺炎について

2011年の初冬。
今年度もマイコプラズマ肺炎に罹患してしまった我が子です。これがまたちょっと厄介。

これまで何度かマイコにはかかっているのですが、今年は様子が違い、抗生物質耐性菌でした。
入院とまではいかなかったのですが、かなり大変な思いをしました。

巷でもかなり流行しているらしいですね。
特に今年(2011年)は流行しているようです。過去に比べてかなりの数の患者数です。
グラフはこちら
もしかしたら、耐性菌タイプが流行しているため、余りに治りが遅くて詳しく検査する人が多いため、今までよりも患者総数が相対的に増えたということもあるのかもしれませんね。

マイコプラズマ肺炎になってしまったお子さん、ママにとって、少しでも有益な情報になればと思い、そのときの様子を少し紹介しようと思います。

我が子(10歳)がしめった咳をし始めたのは木曜日の朝のこと。
「喉が少し痛いなぁ」とのこと。でも、熱もなく、倦怠感もなかったようで、とりあえずマスクをして登校。
いつも頑張っている部活もお休み。
しかし帰宅後、咳は酷くなっていました。

金曜日、とりあえず学校はお休み。この時は、今後、あれほど病気が長引くとは思っていませんでした。
かかりつけの個人医院で、

「マイコプラズマ肺炎がはやっています。確定診断は出来ませんが、とりあえず咳が酷いようで、熱も38℃ありますね。ジスロマックを処方します。熱が日曜日になっても下がらなかったら再来院してください」

との所見。
ジスロマックは結構強い抗生物質です。
この個人医院では、いつもは普通の風邪薬(ペリアクチン・アスベリン・ムコダインなど)を出す程度。酷くなってもそこまで強いお薬をいきなり出さない医院なので、よっぽどマイコプラズマ患者が沢山いたのかもしれません。

過去何度か、子どものマイコの時に、このお薬を処方されており、その結果1,2日後くらいにはすっと熱が下がっていたので、「あぁ、強いお薬が出たけれど、もしそうだったらすぐ効くだろうから安心だな」と楽観視していました。

しかし、土曜日、日曜日と熱は下がりません。咳もどんどん酷くなっていきます。
※しかし午前中は、37℃半ばくらいまで下がって元気もある感じ。午後から38℃後半まで上り、元気もなくなってきます。
咳はしめった感じ。5分とおかずに連続して出ている感じです。食欲はあまりありません。水分は沢山採れていました。

「おかしいなぁ。マイコではないのかもしれないなぁ」
そんな気持ちも出始めます。
そして、
「そういえば、マイコプラズマ肺炎に対しての抗生物質が効かない、耐性菌がはやっているとニュースでやっていた」
と思いだしたりしていました。

月曜日、再度受診。
今回はレントゲンと血液検査(簡易なものでした)。
レントゲンでは、本当にうっすらと白い影が肺に見えます。「明らかに肺炎というわけではないが、”肺炎のはしり”といったところ」とのこと。血液検査では、白血球の値や、バランスもさほど悪くない。炎症反応(CRP)はマイナスという結果。3歳の時にマイコで入院したとき、このCRPがかなり酷かったので、ちょっと安心してしまいました。

「マイコプラズマ肺炎ではないのかもしれませんね」との診断。ジスロマックは一週間は効果が持続しており、新たな抗生物質は処方されません。咳の症状などを押さえるお薬を継続してもらいました。

しかし、医院がものすごく混んでいて、散々待たされた結果、病状は悪化。
熱は39℃まであがりました。そしてなかなか下がりません。咳も酷くなっていきます。

ここで、とりあえず入院になるときのことを考え、我が子と私の入院セットをひっぱりだして、足りないものがないかを確認しておきました。
我が家の入院セットについての記事は、

子どもの入院セットを作っておこう

「やはりこれはおかしいな」
との判断で、水曜日に大きな病院へ。
咳症状は少しだけ軽減してきていましたが、やはり熱が引きません。
血液の精密な検査をしてもらい、マイコプラズマ肺炎の項目が「プラス(陽性」に。
医師より、
「今は、マイコプラズマ肺炎の抗生物質耐性菌が流行しており、ジスロマック・クラリスといった”マクロライド系”抗生物質が効かない報告が沢山あります。なので、ミノマイシンという違う系統のお薬に変えてみましょう」
とのこと。
ミノマイシンは小さな黄色い抗生物質。これ、実は、永久歯が生えそろっていないお子さんが服用すると、生えてくる永久歯が黄色くなることがあるそうです。うちは、10歳で、もう生えそろっているということで、「問題無いでしょう」と処方されました。
※服用した全てのお子さんの歯が黄色くなるというわけではありません。時期、期間、総量によって違ってくるようです。それに、歯が黄色くなることと肺炎が悪化することを考えると、そうも言っていられない場面も多々あります。もしもミノマイシンを処方されて不安があるママは、ぜひ医師や薬剤師に相談してみてくださいませ。

結果、次の日には、なんと平熱に。
咳もぐんと減ってきていました。

今回は、マイコプラズマ肺炎の頼みの綱とも言えるジスロマックが効きませんでした。
薬を服用しているのに、効かない。咳も酷くなる。高い熱が一週間も続く。
そんな状況でした。
また、潜伏期間は二週間と聞いたので、このあと家族の誰かに感染してしまっていると厄介です。

抗生物質が効かないというのは、本当に怖い。
小さなお子さんは、病状が悪化するのが早いこともあり、早め早めの判断が重要になってくると思います。
「あれ? 抗生物質を投与されているのに効かない。おかしいな?」と思えば、もしかしてお薬が合っていない、抗生物質耐性菌に罹患しているかもしれないということを頭に置かれていると良いのかもしれません。

なんにせよ、うがい手洗いでの感染予防、早寝や早起きをして栄養のあるものを沢山食べ、健康にすごしたいものですよね。

※これは一個人のママの体験談です。詳しい判断、正確な判断は医師に仰いでくださいませ。


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